不動産売却するときにベストなタイミングはある?
不動産売却をしたいと思っているときに、いつ不動産会社に連絡して販売を始めたら良いかで悩む人もいるでしょう。どのようなタイミングが売りに出すのにベストなのでしょうか。三つの観点からベストな時期を考えてみましょう。
増税前は不動産の買い手が見つかりやすい
消費税の増税がおこなわれるタイミングは買い手が見つかりやすくなります。購入する不動産が土地の場合には消費税はかかりませんが、建物の場合には消費税がかかるのが日本の税制の仕組みだからです。
たとえ土地を売るときであっても増税前に土地を買おうという人が多くなるでしょう。土地を手に入れた後、建物を建てるときには消費税がかかってしまうからです。
増税前に土地の購入も建物の建築も終わらせようという考えで早めに買いたいと思う人が増えるので、増税が決まった頃を見計らって売りに出すのは賢いと言えます。消費税の軽減措置が解除されるタイミングも同様に注目しておくべきでしょう。
また、不動産を購入すると不動産取得税や印紙税、登録免許税もかかるため、これらの税金が増えるときがあればその前に売りに出すのは賢明な判断です。
ボーナス時期も買い手が見つかりやすい
買い手が見つからなければ不動産売却はできないので、買い手の立場になってこのタイミングで買いたいというときに売りに出すのが重要です。
高額の買い物をするタイミングがいつかと考えるとボーナスが出たときだという人も多いでしょう。ボーナスを手に入れて住宅ローンの頭金を確保できたから、この機会に住宅を買ってしまおうという流れになることは珍しくありません。
会社によって支給時期に違いはあるものの、大体は7月と12月の二回がベストタイミングです。その時期に買いたいと思っている人をターゲットにして、少し前から不動産会社と相談を始めておくのが合理的です。
査定を受けて販売価格を決定し、実際に広告やチラシを作ってもらって販売活動を開始するまでには数週間かかるケースが多くなっています。6月や11月に不動産会社に相談に行けばスムーズに販売活動を始められるでしょう。
年度の切り替えのときも魅力的な候補
不動産のニーズが高まるタイミングを狙うのも大切な考え方で、年度の切り替えのときも有力候補になります。
就職や異動のタイミングとして多い4月から新生活を始めようと考えるケースは多く、3月中に引き渡しという形で家探しをしていることはよくあるでしょう。マンションや一軒家を売りたいというときには2月後半から3月が適しているときです。
土地を売りたい場合にはさらに注文住宅を建てるというケースが多いことから、1ヶ月から2ヶ月前倒しにして売りに出すのが適切でしょう。年末から1月後半頃に販売を始めると注目してくれる人が多くなります。
会社によっては10月から事業年度が始めることもあるため、7月後半から8月に建物を売りに出す、あるいは6月頃に土地を販売開始するというのは効果的なアプローチです。
不動産売却にベストな時期は買い手の立場になって考えるのが重要です。少しでも安く買いたいというのが買い手の本音だということを念頭に置いておくとベストなタイミングを見極められるようになります。
消費税の増税がおこなわれることになったら、その前に売りに出すのが効果的でしょう。土地は非課税でも土地を買ったら建物を建てるのが通例なので、消費税の増税前に建設まで終わらせたいと考えるのが一般的です。
不動産を買うためのお金が手に入るタイミングを狙って売るのも良い方法で、ボーナスの時期である夏と冬に販売活動をすることも検討してみましょう。また、年度の切り替わりの時期も家探しをする人が多いのが魅力的です。土地だけを売るときには少し早めに販売を始めると注文住宅を建てたい人から目を向けてもらいやすくなります。